天国文化の伝播における美しい手つき
- Joshua KEE
- 7月27日
- 読了時間: 2分
更新日:8月30日

“一食一食に込めた神の愛、天国文化(神の国の文化)を地域に発信する”―隣人に仕える子ども食堂(多世代食堂)から広がる宣教の始まりー
静かな住宅街に佇むヨハン東京キリスト教会では、毎月第2土曜日に地域の子どもたちとその家庭を対象にした子ども食堂「きたよん25食堂」が開かれている。 経済的困難の中にある家庭が少なくないこの地域で、教会は「隣人に仕える」というイエス·キリストの教えを実践することにより、温かな灯火としての役割を担っているのである。
この取り組みを始めたのは、日本語部担当牧師の堀江佳奈先生。 子ども食堂では、毎回数十食余りの手作りの食事を用意し、近隣の方々に振舞っている。「食事には栄養だけでなく、隣人を想う神様の心が添えられています。これらすべての献身は、『天国の文化』を伝える機会であると確信しています」と堀江牧師は語る。
「天国文化」とは、憐れみによって仕える心、人を生かす言葉、無償の愛からなる関係性によって築かれていく文化のことを指している。この教会は、その文化、その価値観を地域に広めることこそが、現代の宣教の一つであると信じているのである。
この子ども食堂は食事の提供だけにとどまらず、温かい交流の場、平安を感じることのできる場としての機能も果たしている。両親と一緒に来た子供たちは食事の後、久保田先生が準備した美術活動をしながら、知らない間に神の国の喜びを体験することに招かれている。シングルマザーたちは、一時子どもを預け、食後のコーヒーを飲みながらくつろぐ時間を持つことができるのである。
宣教とは言葉で伝えることだけでなく、行動で愛を示すことでもある。子ども食堂という小さな集いが、神の国の文化・価値観を発信し、地域を静かに変えていく。「教会の敷居を低くして、たった一人にでもその心にキリストに対する希望の灯りを灯すことができれば、十分な実を結ぶことができたと信じて感謝します。 イエス様がそのようにしてくださったから、私たちも引き続き地域に仕えていきたい」と堀江牧師は微笑を浮かべる。
天国文化が、一食一食に詰め込まれ、静かに、しかし確実に、この地域に広がっている--この小さな働きが、水平的にも垂直的にも、福音の種まきとして用いられ、美しい実を結んでいくことを期待したい。
堀江佳奈牧師インタビュー

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